民間賃貸住宅の入居者の中心になるのは小規模世帯で、1人世帯の60%、2人世帯の26%が入居者だといわれている。2人世帯の中心である新婚世帯についていえば、東京圏では70%以上が賃貸住宅に入居しているのだ。日本の世帯数は、ここ数年あまり増えていないが、小規模世帯に限っていえば例外的に増えており、今後も2010年までに単身世帯は500万世帯くらいまで増加するだろうとみられている。婚姻件数も近年は低迷しており、年間70万件くらいだが、団塊世代の2世が適齢期を迎える時点ではまた増加するはずだ。賃貸住宅から賃貸住宅への住み換えも盛んだ。所有志向のマイホームと同じで、グレードアップのために住み換えるのだ。たとえば古いアパートの隣に新しい、設備充実型のアパートやマンションが建つとさっさとそちらに引っ越してしまうのだ。いま賃貸住宅のストックは約1360万戸あり、うち民営が約1000万戸と推定しているが、この中には設備不全など居住に耐えないものが多く、実際に住めるのは500万戸くらいしかないといわれている。そのほか法人の、借り上げ社宅用や寮の需要もあるなど、賃貸住宅市場の先行きは明るいといえる。賃貸住宅経営の成否は、入居者ニーズをいかに的確にとらえるかにある。
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